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秋の肌トラブルを東洋医学で解決!肌の乾燥とベタつきの根本対策とは【明日から使える新東洋医学】

明日から使える新東洋医学で紹介された秋の肌トラブルの解決策を解説する記事のアイキャッチ画像
attakai
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2025年9月22日に放送の「明日から使える新東洋医学」

今回の内容は「肌トラブルについての『新東洋医学』での対処策」です。

たしかにこの時期肌の状態が良くない…

そんな悩みはありませんか?

東洋医学では、肌は「内臓の鏡」と考えられており、肌表面に現れるトラブルは体内のバランスの乱れが表に現れたものとして捉えます。

特に秋は「燥邪」という乾燥の邪気が盛んになる季節で、体内の水分バランスが崩れやすく、さまざまな肌トラブルが起こりやすいのです。

そんな肌トラブルについて、この記事ではその原因や対処法を東洋医学の観点から解説します。

この記事を読んで、酷暑や残暑で疲れた体を癒してください。

※放送内容に私見を加えてお届けします。

今回の内容をテキストで学びたい場合はこちら

明日から使える新東洋医学のテキスト本

NHK明日から使える ‶新″東洋医学 (おとなの学びシリーズ)

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東洋医学的に考える肌の乾燥とベタつきの原因は?

肌の乾燥とベタつきがみられる女性

この時期、肌の乾燥やべたつきはなぜ起こるのでしょうか?

東洋医学的な視点からは次のように考えられます。

乾燥肌の東洋医学的原因:「血虚」による潤い不足

秋になると肌がカサカサして粉を吹いたり、かゆみが出たりする乾燥肌は、東洋医学では「血虚(けっきょ)」という状態が深く関わっています。

血虚とは、文字通り血が不足している状態のことです。そして、ここでいう「血」は単なる血液ではなく、全身の組織に栄養と潤いを与える働きそのものを指しています。

血虚の人の特徴は、顔色が青白く艶がない、唇の色が淡い、肌に潤いがなくカサつく、髪がパサつく、爪が割れやすいなどが挙げられます。さらに、めまいや立ちくらみ、不眠、冷え性、月経量の減少といった症状を伴うことも多く、これらは血の不足による全身の栄養不足のサインと考えられています。

血虚かどうかを簡単には把握するには、次の項目についてセルフチェックしてみてください。

血虚のセルフチェックリスト

参考引用:「女性に多い血虚とは?その対策について解説」ツムラ

血虚が起こる原因として、過労や不規則な生活、加齢、無理なダイエット、ストレスなどがあります。

現代社会では、夜更かしや偏った食生活により血を消耗しやすく、また秋の乾燥した空気(燥邪)の影響を受けて、肌の潤い不足がより顕著に現れやすくなるんです。

肌のベタつきの東洋医学的原因:「湿熱」による熱と湿のこもり

一方、顔がテカテカと脂っぽくベタつき、ニキビや赤みが出やすいベタつき肌には、東洋医学では「湿熱(しつねつ)」という状態が関与しています。

湿熱とは、体内に余分な水分(湿)と熱が結びついて停滞している状態で、この湿熱が皮脂腺の働きを過剰にし、炎症や化膿を引き起こします。

湿熱体質の人は、顔が脂ぎってニキビができやすい、暑がりで汗がじっとり、皮膚に湿疹ができて治りにくいなどの特徴があります。また、湿熱によるニキビは押すと膿が出るのが特徴で、これは熱によって体液が局所で煮詰まり、膿という形で現れたものです。

湿熱が生じる要因としては、暴飲暴食や油っこいもの・甘いものの過剰摂取があります。

東洋医学では、これらは「脾胃」を痛めて消化吸収を滞らせ、体内に余分な水分が溜まりやすくなると考えられています。

特に「食欲の秋」に暴飲暴食を続けると、湿熱体質が悪化し、ニキビや吹き出物が治らない肌になってしまうのです。

また、精神的ストレスも見逃せません。ストレスで気が滞ると「肝火」という肝のエネルギーが高まり、顔のほてりや炎症性のニキビを悪化させます。

「イライラするとニキビが増える」という方は、まさにこのストレス性の熱が関与していると考えられます。

東洋医学的に考える肌の乾燥とベタつきの対処法

肌の乾燥とベタつきの改善を行う女性

では、肌の乾燥やベタつきにどのように対処すればいいのでしょうか。

乾燥肌(血虚タイプ)の対処法

血虚による乾燥肌の改善には、「潤いを補給し、血の巡りを良くする」ことです。

そして、血虚による乾燥やかゆみによく用いられる漢方薬は、「当帰飲子(とうきいんし)」です。

「当帰飲子」は血を補う基本処方をベースに、皮膚のかゆみを鎮める生薬を配合した処方で、肌に栄養と潤いを与えて乾燥を改善します。

皮膚が乾燥してかゆみの強い場合に服用が奨励され、特に白い粉をふくような乾燥肌で、温まるとかゆくなるタイプに適しています。

当帰飲子

当帰飲子(クラシエ)

また、食養生としては、血を補い潤いを生む食材を積極的に摂ることが大切です。

伝統的に「黒いもの・赤いもの」は補血作用があるとされ、ほうれん草、人参、黒ごま、レバー、プルーン、ナツメなどは血を増やして肌に栄養を届けます。

また、「白い色の食材」には体を潤すものが多く、白菜、豆腐、白きくらげ、百合根、梨、大根、レンコン、牛乳、白ごま、はちみつなどは肺や皮膚を潤す食材として秋におすすめです。

ベタつき肌(湿熱タイプ)の対処法

湿熱による脂性肌の改善には、「余分な熱と湿を取り除く」ことです。

そして、湿熱による肌のベタつきやニキビ対策によく用いられる漢方薬は、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。

防風通聖散は過食による余分な熱を冷ましつつ、利尿・緩下作用で水分や老廃物を体外へ排出する処方で、肥満傾向のある湿熱体質の肌荒れに幅広く用いられます。

特に、エネルギー消費を高めて脂肪の分解や燃焼を促すため、便秘をともなう吹き出ものなどの症状には効果的です。

防風通聖散

防風通聖散(ツムラ)

また、食養生としては、湿熱体質の改善に向けて、暴飲暴食を避け腹八分目を心がけることが基本です。

特に味の濃いもの、甘い菓子類、脂っこい揚げ物は「肥甘厚味」といって湿熱のもとになるため控えめにします。

反対に、余分な水分や熱を排出する食材を積極的に取り入れます。

その食材とは、ハトムギ、トウモロコシのひげ茶、スイカやキュウリなどのウリ科野菜、冬瓜、緑豆もやし、セロリ、豆類などです。

これらの食材を積極的に摂取し、体の熱を取り除くようにしましょう。

ツボ押しで対処する

そのほか番組ではツボ押しを紹介されていました。

そのツボとは、「曲池」と「肺兪」です。

曲池とは次の場所です。

参考引用:TSUBONET

曲池を刺激する方法としては、

  1. 曲池を反対の手の中指で押さえる
  2. 押さえられた手を左右にひねる

とのことで、これを5~10回繰り返すだけとのことです。

また、「肺兪」とは次の場所です。

参考引用:TSUBONET

肺兪の刺激の方法としては、

  1. 手を後ろで組む
  2. 鼻で息をしながら肩甲骨を近づける
  3. 後ろで組んだ手を少し上にあげる

とのことで、これも5回~10回繰り返すだけとのこと。

これで肌トラブルが回避できるなんていいですよね!

まとめ【肌の乾燥やベタつきを改善する方法とは】

肌の乾燥やべたつきを改善した女性

番組で紹介された「新東洋医学」のアプローチは、現代の皮膚科学の知見と東洋医学の智恵を融合させた総合的なケア方法です。

乾燥肌は「血虚」、ベタつき肌は「湿熱」という東洋医学的な体質分類を理解することで、単に表面的な症状を抑えるのではなく、根本的な体質改善を目指すことができます。

特に季節の変わり目は肌が不安定になりやすいため、早めの予防と調整が肝心!

東洋医学の養生法では「未病を防ぐ」、すなわち不調が大事に至る前にケアすることを重視します。

今の自分の肌質や体質について、「潤いが不足しがちか?それとも熱や湿が溜まりがちか?」をチェックして、それぞれに合った対策を今からとるようにしましょう。

季節の変わり目に生じる肌トラブルは、身体と心からのメッセージでもありますので、肌のケアに取り組むことが体調の改善にもつながりますので!

今回の内容をテキストで学びたい場合はこちら

明日から使える新東洋医学のテキスト本

NHK明日から使える ‶新″東洋医学 (おとなの学びシリーズ)

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