2025.11.25 2025.11.26

食前にホットヨーグルトを食べると太りにくくなるのは本当？実際に検証した結果を解説【それって実際どうなの会】

attakai

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2025年11月26日に放送の「巷のウワサ大検証！それって実際どうなの会」

今回の放送は、「食前にホットヨーグルトで太らないのか？」についての検証です。

温めたヨーグルトを食前に食べるだけで、その後ハイカロリー料理を食べても太りにくいなんて本当なのでしょうか？

ホットヨーグルトって聞いたことないけど…

温めたら乳酸菌が死んじゃうんじゃないの？

そんな疑問を解決するため、チャン・カワイさんが3日間、レンジで温めたホットヨーグルトを食前に食べ、その後ハイカロリー料理を食べまくるという検証を行いました！

この記事では、そんなホットヨーグルトの効果と、実際にチャン・カワイさんに起きた体重変化について詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

※放送内容に私見を加えてお届けします。

ホットヨーグルトの効果とは？

そもそもヨーグルトが太りにくいのはなぜなのでしょうか？

ヨーグルトには、腸内環境の改善、体重減少効果など体重管理に役立つ要素が最新の研究で明らかになっています。

ヨーグルトの腸内環境への影響

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内で善玉菌として働きます。

日本で行われた研究では、女子学生に4週間ヨーグルト100mLを毎日食べてもらったところ、糞便中のビフィズス菌数が有意に増加したという結果が出ています（ブルガリアヨーグルト摂取による糞便中ビフィズス菌の増加作用を検証するプラセボ対照二重盲検比較試験）。

このことからもわかるとおり、ヨーグルトを継続的に摂取することにより、善玉菌が増加し、腸内フローラが改善することが科学的に証明されているんです。

また、乳酸菌は腸内でpHを下げることで悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えます。

ヨーグルトの体重減少効果

また、ヨーグルトが体重を減少させる効果についても、複数の研究で報告されています。

森永乳業と大学の共同研究では、20代の女性にギリシャヨーグルトを12週間毎日食べてもらったところ、体重と体脂肪量が有意に減少し、筋肉量は維持されるという結果が得られました（ギリシャヨーグルトの摂取が体組成の改善に寄与する可能性を確認）。

筋肉を維持しながら痩せられるってすごい!

さらに注目すべきは、特定の乳酸菌を含むヨーグルトの効果です。

L. gasseri SBT2055株（ガセリ菌SP株）という乳酸菌を含むヨーグルトを12週間摂取する試験では、内臓脂肪面積がプラセボ群より有意に減少したことが報告されています。

「ガセリ菌SP株」には、食事とともに摂取することで肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能と、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

雪印メグミルク

この試験では、BMIやウエスト周囲径、体重も有意に減少しており、プロバイオティクス入りヨーグルトの継続摂取が腹部肥満を改善していました。

ヨーグルトの体重減少効果や実際にヨーグルトを食べて検証した結果について気になる方は、こちらの記事もぜひチェックしてください。

温めることで乳酸菌や栄養素はどうなる？

でも温めたら乳酸菌が死んじゃうんじゃないの？

これは多くの人が気になるポイントですよね。

ホットヨーグルトの乳酸菌への影響

乳酸菌は概ね20～45℃の範囲で最も活発に働きますが、50～60℃以上に加熱されると死滅してしまいます。

ですので、ヨーグルトを温める場合は人肌程度（40℃前後）に留めれば菌が直ちに全滅する心配はありません。

番組でも40℃の人肌程度で温めたホットヨーグルトで検証していました。

ただし、万一温め過ぎて乳酸菌が死んでしまった場合でも、実は心配しすぎる必要はありません。

というのも、「死菌となった乳酸菌にも一定の有益な作用が報告されている」からです。死んだ乳酸菌は腸内で善玉菌のエサとなり、結果的に悪玉菌の増殖を抑えて善玉菌が増えやすい腸内環境づくりに貢献しています。

参考引用：「よつ葉お客様相談室」

実際、市販の乳酸菌飲料やサプリメントには敢えて加熱殺菌した乳酸菌を利用したものもあります！

ただし、生きた菌に期待される整腸作用（腸内で乳酸を産生して腸を酸性に保つ等）は失われるため、プロバイオティクス効果を狙うなら加熱しすぎないほうが無難です。

ホットヨーグルトの栄養素への影響

ヨーグルトを人肌程度に温めるぐらいでは、栄養価はほとんど変わりません。

乳タンパク質やカルシウム、ビタミンB群などは加熱調理にも比較的安定であり、実際に「料理にヨーグルトを加えて加熱してもヨーグルトの栄養は変わりません」とされています。

そのため、温めてもヨーグルトの主要な栄養素（タンパク質・カルシウム・乳酸など発酵由来成分）はそのまま摂取できるということなんです。

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実際に食前にホットヨーグルトを食べると太りにくくなるのか？

参考引用：それって実際どうなの会

では実際に食前にホットヨーグルトを食べると太りにくくなるのでしょうか？

そのように考えらる理由は、「血糖値の急上昇を抑えること」や「脂肪の吸収を抑えること」が挙げられます。

というのも、ヨーグルトは低GI食品であり、食前に摂取することで後続の食事の血糖応答を和らげる働きも期待できます（セカンドミール効果）。

また、ヨーグルトに含まれるカルシウムや乳酸菌は脂肪の吸収を抑制し、排出を増やす効果があることもその要因の一つです。

ですが、実際の体重変化はどうだったのでしょうか。

チャン・カワイさんが3日間食べた実際の検証結果

まずこの検証のルールは、次のとおりです。

期間は3日間
食前にホットヨーグルトを食べる
ヨーグルトは無糖のヨーグルト100gに小さじ1杯分のはちみつを入れる
ヨーグルトはよく混ぜた後に電子レンジ500ｗで1分温め、ホットヨーグルトにする

そして、チャンカワイさんが3日間食べた料理の種類と量は次のとおりです。

	種類	重量（g）	カロリー（kcal）
1日目朝食	ロコモコ丼	800	1,400
1日目昼食	チーズタッカルビ	800	1,500
1日目夕食	ミートソースグラタン	800	1,100
2日目朝食	ナポリタン	800	1,500
2日目昼食	チンジャオロース定食	800	1,200
2日目夕食	豚の角煮一本定食	900	1,400
3日目朝食	味噌ラーメン	800	1,000
3日目昼食	もつ鍋	800	1,000
3日目夕食	ステーキ定食	800	1,600