美と健康は良質な睡眠から!柳沢正史先生のアドバイスで快眠生活を【情熱大陸】
2024年10月13日に放送された「情熱大陸」!
睡眠の世界的権威である筑波大学国際統合睡眠医学研究機構の柳沢正史先生が出演し、睡眠に関する最新研究を解説されました。
睡眠は美容や健康にとても大切です。
美肌は夜つくられる…なんて言いますよね!
良い睡眠がもたらすさまざまな効果はすべての人が知っておいても損はないはずです。
ですので、この記事を最後までぜひご覧いただき、良質な睡眠生活を手にしてください。
柳沢正史先生とは?
引用:情熱大陸
柳沢正史先生は、睡眠研究の世界的権威として知られる睡眠学者です。
1960年東京都生まれの64歳で、現在は筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構の機構長を務められておられます。
柳沢先生の研究キャリアは輝かしいものであり、大学院時代に血管収縮因子「エンドセリン」を発見し、31歳でアメリカに渡った後、1999年には睡眠と覚醒を制御する神経伝達物質「オレキシン」を発見しました。
この発見は、睡眠障害の理解と治療に革命をもたらすものであり、この功績は国際的にも高く評価されています。
そして現在、柳沢先生は筑波大学で160人もの研究者たちを率いる睡眠研究の最前線に立っています。
その研究は、単に学術的な価値だけでなく、社会への還元も重視しており、誰もが自分の睡眠を「見える化」できる社会の実現を目指しています。
歴史的な発見「オレキシン」とは?
オレキシンは、柳沢正史先生が1999年に発見した神経伝達物質で、睡眠障害の理解と治療に大きな進展をもたらすものです。
オレキシンは、脳内の視床下部という部位で産生される物質で、主に覚醒状態を維持する働きがあります。逆に、オレキシンの作用が低下すると睡眠が促進されます。
ナルコレプシーでは夜十分な睡眠をとっていても昼間に突然眠気に襲われ、居眠りしてしまいます。ナルコレプシーは目を覚まし続ける役割を持っているヒポクレチンあるいはオレキシンといわれるタンパク質を作り出すことができなくなることによって起こります。
この発見により、ナルコレプシーの治療薬の開発が進められ、患者の生活の質の向上に多大なる貢献を果たしています。また、不眠症に対してオレキシンを抑制する薬も開発されています。
このように柳沢先生のオレキシン発見は、睡眠障害に悩む多くの人々に希望をもたらし、睡眠医学の発展に多大な貢献をしたと言えるでしょう。
常識を覆す!柳沢正史先生が教える最新の睡眠に関する事実
柳沢正史先生の研究により、私たちが「良い睡眠」と考えていたことの中には、実は誤解や間違いがあることが明らかになっています。
ここでは、睡眠に関する新しい常識をいくつか紹介します。
「寝過ぎてだるい」という感覚は実は勘違い
まず、「寝過ぎてだるい」という感覚は実は勘違いだということです。
柳沢先生によると、
人間は「寝過ぎる」ことはできない。
とのことで、睡眠が十分に足りていれば、それ以上眠ることはできず、自然に目が覚めます。
週末に昼まで寝られるということは、それまでの睡眠が不足していた証拠なんです。
眠りには”量”に勝る”質”はない
短時間でも質の高い睡眠をとれば大丈夫なんじゃないの?
現代では、そのような考えが広まりがちですが、柳沢正史先生はこれを否定しています。
というのも、睡眠には時間をかけてしか得られない回復効果が存在し、「深い眠り」だけでなく、浅い眠りやレム睡眠も体と脳の健康に不可欠だからです。
現代社会は忙しく、睡眠を削る誘惑も多いですが、健康と心の安定のためには何より睡眠の「量」を確保することが最優先だと言えますね。
朝型・夜型は年齢によって変化する
一般的に早寝早起きが良いとされていますが、実は生物学的には年齢によって適切な睡眠リズムが変わります。
これは社会的要因ではなく、生物学的な傾向だとされています。
寝る前には部屋を暗くする
睡眠環境について、寝室だけでなくリビングの明るさも重要になります。
というのも、日本の家は海外と比べて明るすぎる傾向にあり、これが睡眠の質に影響を与えるからです。
実際に柳沢正史先生も部屋を暗くされていました。
寝る前には部屋を暗くし、眠れる環境を整えるようにしましょう。
ねむくならないときは…
なかなか眠くなれない…
柳沢正史先生がおすすめする方法として番組内であったのは、次の内容です。
- 15秒かけて深呼吸する
- 就寝1~2時間前に湯舟につかる
- 布団には眠くなってから入る
- 理解を超えるものに触れる
実際に柳沢正史先生も眠くならないときには、「理解を超えるものに触れる」こととして、
藤井聡太棋士の対局を1.5倍速で見るのが特効薬です。
とのことでした。
シナプスの大きさが眠気に関係する
番組内で紹介がありましたが、東京大学、理化学研究所を交えた共同研究で、新たな発見を論文にまとめようとしているとのことです。
そして、その内容が「脳内のシナプスの大きさが眠気に関係する」ということ。
そして、実験では「マウスのシナプスを人為的に大きくするとマウスは眠ってしまう」ということがわかり、
シナプスが大きくなることにより、眠気が引き起こされる。
とのことです。
この内容が論文として認められたら、睡眠研究のさらなる大きな一歩になります!
まとめ(柳沢正史先生が教える睡眠の最新知識で生活をアップデート)
2024年10月13日に放送された「情熱大陸」で、世界的睡眠研究者の柳沢正史先生が解説した内容から、睡眠の重要性と最新の知見が多く紹介されました。
睡眠は美容、健康、そして日々のパフォーマンスに欠かせない要素であり、睡眠の質を語る前にまず十分な「量」を確保することの重要性が強調されました。
また、睡眠には浅い眠りやレム睡眠が不可欠であり、これらのサイクルが時間をかけて繰り返されることで私たちの体と脳は回復します。
短時間の「質の良い睡眠」だけでは補えない深い回復のため、規則的な睡眠時間の確保が何よりも重要です。
さらに、眠くならないときは、次の行為を実施してみてください。
- 15秒かけて深呼吸する
- 就寝1~2時間前に湯舟につかる
- 布団には眠くなってから入る
- 理解を超えるものに触れる
睡眠の世界的権威である柳沢先生の研究は、私たちの日常生活に直接役立つヒントが満載です。ぜひこの記事の内容を参考に、質の高い睡眠習慣を取り入れて、美容・健康・パフォーマンスの向上を目指しましょう!
柳沢正史先生が睡眠の質を上げる方法について紹介した内容を別の記事にまとめています。いびきに悩む場合はぜひこちらもチェックしてください。
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